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楽天が一番大切にしてきたのは、我々が事業をやることによって、社会が変わるくらい日本を元気にしたいという理念です。
1997年2月の創業当時から、「世界一のインターネットサービス企業」を目指してやっています。例え話ですが、人類はなぜ月に到達できたのだと思いますか。それは、月へ行くという目標があったからです。月へ行くという目的があり、そのために飛行機ではなく何が必要かという逆引きがあって実現したのです。
楽天市場が、新店舗を5店舗開拓するのがやっとの時代に、来月は100店舗開拓しなさいと命じたら、営業担当はまず「それは無理です」と言うと思います。じゃあ100億円使ったらできるかと言えば、「それなら1店舗に1億円ずつ蒔けばいいのだからできる」となります。10億円では、1億円では、1000万円では、100万円では、と言っていけば「予算100万円で、こういうプロモーションをしてこうすれば、100店舗開拓できるかもしれませんね」となります。そういう実現しようとする発想が大切なのです。いきなり無理だと言わずに、実現するための方策を考えて、その積み重ねでずっとやってきました。
また、楽天が運営する楽天市場は、13店舗で始めたショッピングモールが現在1万5000店舗を超えています。そこに関わる人たちの雇用が発生するだけでも活性化になりますし、地方の商品が全国区でブレークし、それを扱った企業も全国区に成長して、楽天と一緒に伸びていくことができるのです。それをショッピングだけでなく、他のジャンルや業態にも展開しようと、トラベル、ポータル、金融、野球などを手掛けています。ベンチャーである我々の理念をすべての分野で適用できるはずだ、やろうと思えばやり遂げられないことはない、と考えて取り組んでいます。
会社説明会などでボードに山を描いて、「今、楽天はどの辺にいると思いますか?」という質問を参加者にするのです。実は、我々はまだ山裾の辺りにいると思っています。これは謙遜とかではなくて、楽天を10年、20年で終わる会社ではなく心底から100年続く会社にしようと思っているので、まだ山裾なのです。ソニーやホンダや松下も、創業からの10年を創業者と一緒に働いた時代は、きっと楽しかったと思います。楽天ならばこれから100年、日本を変えるために邁進する会社の創業10年を一緒に迎えることができます。是非その門戸を叩いてください。
まず1点は、しっかり勉強できる環境と教育プログラムが充実している点が強みです。
社長の三木谷が、大企業でサラリーマンをやっていたということがあります。ITベンチャーが次々に創業した時期、技術者出身でその企業のサービスを作った人がそのまま社長になって伸びていった会社が多くありました。でも、技術と経営というのは少し違います。楽天は、経営者が銀行出身であるということで、技術とサービスに加えて経営という感覚を創業当時から持っていたわけです。
そんな中で、三木谷と会社の成長が群を抜いてしまって、我々中間の役員や管理職が置いていかれてはいけないという危機感をもってやっています。置いていかれないように勉強しなければならないし、三木谷自身も、みんなもっと勉強しろと言いますし、やりたいと思ったらしっかりと勉強できる環境作りを実践しています。人材本部の中に教育研修室を作り、教育プログラムを充実させて、楽天からプロのビジネスマンとして次々に羽ばたいていけるように図っています。
もう1点は、やはり営業が強いという点です。管理の手法なのですが、必ずやり遂げるという前提で、様々な仕組みとか人の配置であるとか教育を用意しています。日時報告も毎日相当なボリュームのものが作成され、社長がそれに毎日目を通すほどです。管理フローの確認であるとか、日時での業績管理を本当に細かくやっています。すべてを細かく査察・管理して、その全部を徹底分析してアクションプランを立てています。
先ほどから話に出ている、ベンチャーの意識というものが非常に大切だと思います。後は「日本を元気に…」と掲げているので、そういった元気を周囲に与えられるようなエナジーを持っていることですね。
また先日、三木谷が久し振りに雑誌の取材に応じたときに言ったことですが、好奇心を持っていて欲しいということと、プロとして自分を磨く学習意欲を持って欲しいということです。そしてプライドを持っていて欲しいとも言っていました。あまり我が出過ぎてはダメだけども、それなりの自己顕示欲は必要ということです。ただ強過ぎてもいけません。一匹オオカミ的な人は、楽天ではやっていけないと思います。やはり楽天は、チームワークが大切と考えていますから。
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